openers読者のみなさま、騒がしい世の中ですが、いかがお過ごしでしょうか?
そんな騒がしい時だからこそぜひぜひ!忖度を吹っ飛ばそうとおすすめしたい映画がありまして
6月9日(土)19:00〜、なかのゼロホールで上映される、『共犯者たち』です
日本語字幕版というのはないため、上映会主催者が翻訳し付けたとのこと
絶対に今回を逃してはならない、大変貴重なチャンスなのです〜〜ロックの日にふさわし〜
韓国で大ヒットしたドキュメンタリーで、原題は『공범자들』
大ヒットの韓国映画なら日本でもたくさん上映しているけれど、なぜこれはできないのかしら??
もしやその原因は流行りの言葉でいえば、忖度、ではないかしら
そんな今の日本だからこそ!!メディア関係者も市民も目を覚まし耳を研ぎ澄まし
この映画で忖度を吹っ飛ばさなくては〜
スキコは昨年末、この映画がyoutubeで1ヶ月無料公開していた時に、何度も再生・停止をポチポチしながら必死に韓国語版を観たのです
映画に登場する李明博大統領の肌が、オジサマどれだけエステに通ってるのか!と気になって〜は置いといて
この言葉は映画紹介に禁句&ふさわしくない&下手&わけがわからないかもしれませんが、いやいやもう
すごい!うわぁ〜!えぇ〜!おぉ〜!わはは!驚き連続なうえに面白感動なのです⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
2016年10月末〜2017年3月前半に毎週、 ”土曜だよ!全員集合〜”と言わんばかりに
100万人超の市民が何度も韓国ソウルの広場や道路に集まった’ろうそく革命’を記憶している方は多いと思います
ソウルの冬は気温がマイナスに・・冬の北海道の路上でやるようなものと考えると、すごいことだわ
その時の大統領が朴槿恵(パク・クネ)、その前が李明博(イ・ミョンバク)でしたが
彼らのメディアへの圧力、介入、掌握がひどすぎて、もう破壊って感じです
韓国の公営放送(日本のNHKのような)にはKBSやMBCがありますが(映画にはYTNというのも登場)
そこに息のかかった者を送り込み、逆らった者は左遷やクビにし、番組を潰し、政権のPRに使い、大統領の罪を隠し市民の目を逸らすため悪事がバレそうな時は関係ないニュースを流して・・などなど不正の宝石箱や〜
でもでも、あれあれ?これ、今の日本と同じではないですか?
ところが!なんと!TV局社員たちは負けずに闘うのです!
しかもTV局ならでは、その姿を記録に残している!それら貴重な映像がこの1本のドキュメンタリーに盛り込まれているのです〜〜
あぁ〜内容を書きたくなってしまう!でも我慢!
外国のドキュメンタリーだからなぁ〜なんて言って見逃したらもったいなさすぎ&一生後悔
韓国の主なニュースについて、どんなことが起き、どのように覆い隠されたのかまとめて知ることができるし
リテラシーが問われる昨今、あれ?私たちが日本で見聞きしている韓国についてのニュースは正しくないんじゃないかしら?というのはもちろん、今の日本のメディアの情報を鵜呑みにするだけではマズいのでは!?という気づきにもなるはずよ
何より、この映画で描かれていることは、日本に置き換えて考えることができるのです
今まさに、日本は権力に支配されていて、主権が国民から離れてしまい・・・
さすがに最近の’記憶にあるない’だの’記録があるない’だのセクハラだの強姦もみ消しだので市民の多くが、これはおかしいぞと気がついているでしょうけれども
もちろん、日本のメディアの中でも、圧力にも忖度の雰囲気にも屈せず、頑張ってたしかなことを伝えようと
権力に立ち向かうジャーナリスト魂を持つ立派な方はいらっしゃいます!
とはいえ、数が少なければ圧力を覆す力にはなりにくいし・・
労働組合も選挙の票や集会人員としての’数稼ぎ’に使われるだけでなく、自分たちの志のためにもっと頑張ってほしい・・・
しかし本当は、本来は気概を持っている方がほとんどなはずです!すでに内部で闘っている人もいるはずです!その方々を同僚として応援してほしいし自らも立ち上がってほしい!メディアの方々にはぜひ観ていただきたい!「記者が質問できなければ、国が滅びます!」の言葉が胸に刺さります
そして市民のみなさんにも観ていただきたい!権力の圧力(もう暴力)に対抗したのはTV局の人たちだけじゃなく、メディアに対してたしかな報道を強く求めた市民の力があってこそであり、その姿も映画の中に映し出されているからです!
日本で暮らしていると、デモしたりストライキしたり、政権に抗ったって何も変わらないし無駄だよ、という雰囲気に飲み込まれている気がしますが、はたしてそうかしら!?
韓国では朴槿恵前大統領を退陣させることができたし(大統領変えちゃう市民パワー!スゴイ)
MBC、KBSは政権から送り込まれた社長を退陣させ新社長に変わったし、YTNも政権寄りの社長への不信任投票で不信任が過半数を越え、退陣することになったそうですよ
メディアの努力も市民の努力も、大きな力になるってことじゃないですか〜
それが日本ではできないなんてことはなく、必要なのは、踏み出す力、な気がします
この映画が、踏み出す力を押し出す力、になると思っています
この日は崔承浩(チェ・スンホ)映画監督の来日トークもあるそうです
監督はMBCの番組プロデューサー時代に、政権の手先としてやってきた社長に解雇されたのですが、その手先社長が退陣した後に、なんと社長に就任し、不当解雇された職員たちを復帰させているそうです
あらなんてステキなの〜きっと権力に飲み込まれず市民に寄り添うTV局になってるわね、ぜひお話を伺いたいです
<詳細>
■2018年6月9日(土)
『共犯者たち』上映&監督挨拶19:00(開場18:30)
会場:なかのZERO小ホール
入場料:1000円
■申込み・問合せ:Eメール kjs0818@gmail.com TEL 080-3483-9998
郵便振替: 00180-9-588055 東京上映委員会
■主催:『共犯者たち』東京上映委員会
予告編動画→https://youtu.be/OquZBuUiF0A
HP→https://accomplicemoviejp.web.fc2.com/accomplice.html
以下、6月9日の上映会実行委員会告知文
政治権力とその手先となって批判を封じようとする「共犯者たち」は誰か?
正当な取材と報道を続けようとして解雇されたPD(プロデューサー)や記者たちは、独立してネットニュース社を立ち上げ、粘り強く報道を続けた。
<翌日10日にはシンポジウムと合わせた上映会が開催されるそうです
チケットは前日とは別、購入方法も異なるのでみなさまお気をつけくださいませ〜>
6月10日(日)会場:立教大学池袋キャンパス タッカーホール
上映&シンポ資料代:一般1,500円(学生無料)(シンポのみ資料代:1,000円)
【プログラム】<上映>『共犯者たち』13:00~14:50(開場12:30)
<監督挨拶>15:20〜15:50
<シンポジウム> 15:50〜17:50 朴晟済 (パク・ソンジェ/MBC記者) 、望月衣塑子(東京新聞記者)、砂川浩慶(メディア総研所長、立教大学教授)
■10日のチケット申込み方法以下の2つからお選びください。
定員になり次第〆切ります。学生は無料ですが、申込み優先とします。
①ネットからのお申込み・購入(クレジットカード、ATM可)http://kyouhanshatachisimpo.peatix.com
②メールでお申込み+郵便振替でお支払
郵便振替00140-6-767718 口座名:『共犯者たち』東京上映委員会
ゆうちょ銀行/支店:〇一八/ 普通預金9431960/ 共犯者たち東京上映委員会
■問合せ:kyouhanshatachi@gmail.com
*車椅子の方はあらかじめご連絡ください。
■主催:『共犯者たち』上映シンポ実行委員会 立教大学社会学部砂川ゼミナール