SUKIKO KANNADUKI
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神無月好子/SUKIKO KANNADUKI
Hängen-Pazs

環境問題をはじめ、原発、社会問題などを、今までにない切り口で、わかりやすく馴染みやすく伝えるため、『GARCIA MARQUEZ』×『stop-rokkasho』のチャリティーコラボバックや、森林保全の『more trees』×『ANOTHER EDITION』×『HELLO KITTY』のチャリティーコラボバックの展開、執筆、講演会やトークショー出演、イベント開催など、多方面で活動中。


日別アーカイブ: 2016年4月9日

THE SAPEUR 写真展[ザ・サプール]

せっかく咲いたので、降るとしても、もっと桜に優しい雨であってほしいですが
みなさま桜を眺めながら楽しい日々をお過ごしかしら〜?

 

東京の西武渋谷A館にて絶賛開催中の
『THE SAPEUR  写真展[ザ・サプール] コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』
2014年末には彼らのことがNHKで特集もされたので
もちろん知ってる!もちろん観に行った!という方も多いのでは!!!

 

4月10日まで開催されているのですが、10日(日)は
会場に、サプールのセヴラン(Daniel Severin MOUYENGO)さんが来場するんですって!
サプールの中でも大サプールと呼ばれている方
コンゴ共和国から来日よっ、お会いできるチャンス☆ 行かねばっ
内覧会でお会いしたセヴランさんは素敵なサクラ色のスーツ

サプールをご存知ない方のために説明しますと、フライヤーによれば
【サプール】とは、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国で90年以上継承されるファッション文化。
平和を尊び争わず、おしゃれに生きることを身上とし、「エレガントな装いこそ人生のすべて」
という生き方を持ったファッショニスタ集団

 

撮影されたのは「茶野邦雄」さん
茶野さんが、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国で撮りおろした写真が
なんと200点以上も展示されています
写真集も会場内特設ショップで購入できるのよ

 

写真(映像も)は6つのカテゴリーに分けられていて
01. Introduction平均月収3万円の彼らの貧困な生活状況や政治的背景。そんな中でもファッションで人生をおしゃれに彩る!
02.Mind Rules「リスペクト」「優しさ」「平和」――サプールスタイルはまず、そのマインドから。
03. Color Rules色鮮やかで美しいスタイリングにはもちろん、特別なルールとテクニックがあります。
04. Posing Rules独自のステップを披露しあうウォーキングなど、ポージングのルールをムービーも交えてご紹介します。
05.Particular Rulesアクセサリーや小道具にはこだわりのルール。パイプやステッキ、衣装などの実物もご覧いただけます。
06. Conclusionとことんファッションにこだわり、着飾ることで暮らしを豊かに、人生を楽しくする。それこそがサプール。

 

写真にはところどころにコメントが添えられています
わたしが彼らのことを初めて知った、先述のNHKの特集を観てでした(ワンセグでね)
もう数十年も内戦が続いているコンゴのことはとても気になっていたのですが
それに伴うとてつもない被害は知れど、彼らのことをまったく知らず
共感し、感動し、尊敬したのです

 

不良だった青年が
オシャレをして立ち振る舞いが美しく華麗なステップを踏むサプールに憧れたことで
かれらの平均年収より何倍もするようなスーツを買いたいと
一生懸命働くようになったり

 

来日中のセヴランさんも、内戦が起こって避難しなければならなくなり
大切な洋服や小物を庭に穴を掘って埋めて
数日で帰れるからと思っていたのに、 一年を超え
やっと戻って掘り起こした時にはボロボロになっていたと・・・

 

かれらを不良にしたのも避難させたのも戦争であり
戦争になど失うことだけで何一ついいことなどない
かれらサプールがまとっているのはただのブランドのスーツではなく
平和なんだね、きっと
サプールはとっても哲学的で、番組で語られた言葉を当時メモしていたの

「服は自分自身を映す鏡その人の内面までが透けて見える」
「着飾ることで品位が身につき心が豊かになる
そして人々の喜びになれる。」
「金持ちの家に生まれなくても楽しみは自分で見いだせる」
「サプールは絶対に戦ってはいけない
平和主義を貫くもの
服こそが己を貫く武器である」
「戦争はダメだとつくづくわかった
戦争のせいで大切なものを失い得たものは何ひとつない、失うばかり」

 

「武器を捨てエレガントに生きる」

 

「暴力反対がサプールの精神
人を敬う心
それは、自分も人から敬われる存在でなけらばならない
美しい所作を身につけてこそ」

 

「誇りを持つ、着飾るとはそういうこと」
「サプールとは、人としてどう生きるかそのもの」
「喧嘩はしない、服がやぶけてしまうから
そこからこの国の将来が生まれる、この国には若者が必要だ
学校でもサプールでも知識を身につけることが大切で、それが将来役に立つんだ
それが美学、愛情であり平和なんだ
愛情があるなら大人はいい習慣やいい行いを見せてあげるべき
いい服はいい習慣を生み、それで人はまた成長できるんだ」

 

10年前くらいから原発・再処理に反対するイベント開催にかかわっていて
「わたしだって休みの日にこんなことをしたくない。買い物やデートがしたい。でも、それを楽しめなくなるのが嫌だから、いつまでも楽しめる世の中であってほしいから、こうして今デモしています」
と渋谷や銀座の街を街宣車に載って話していました
幸せで楽しくて美しい世の中を求めているのだから、そういう姿でデモしなくっちゃ!
と思っていて
なので本当にサプールを知った時にはすべてにそうそう!とうなづくばかりだったし
オシャレ度的にも高すぎて、しかも戦争が起きていない場所で声を上げているわたしなんかとは
とてもとてもおこがましくて比べられない
「本物」な人たちだな〜って
サプールには女性もいるのね!かっこいいわね
この週末、たくさんの方がサプールのファッション、情熱、そして心の豊かさにふれてくださることを願っています☆ ラ・サップ♪

開催時間:10時~21時(日曜・祝日は20時まで、最終日は17時まで)
入場料:500円
4月10日まで
https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/kakutensublist/?article_seq=173036


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