SUKIKO KANNADUKI
2012年6月
« 5月   7月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
神無月好子/SUKIKO KANNADUKI
Hängen-Pazs

環境問題をはじめ、原発、社会問題などを、今までにない切り口で、わかりやすく馴染みやすく伝えるため、『GARCIA MARQUEZ』×『stop-rokkasho』のチャリティーコラボバックや、森林保全の『more trees』×『ANOTHER EDITION』×『HELLO KITTY』のチャリティーコラボバックの展開、執筆、講演会やトークショー出演、イベント開催など、多方面で活動中。


日別アーカイブ: 2012年6月10日

福島:ぽかぽかプロジェクト

金環日食だ〜、金星通過だ〜と太陽ゴールデンなみなさま
いかがお過ごし?

 

いつも原発問題を書いているわたくしですが
5月19日、20日と、福島県に行ってまいりました
昨年から、ちょうど1年ぶりです

 

今回は、『福島ぽかぽかプロジェクト』
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-f90d.html
のボランティアに参加させていただきました

 

最初は、『わたり土湯ぽかぽかプロジェクト』という名前で
今年1月から行われていたのです
福島市の中でも特に線量が高いといわれる「渡利地区」は
毎時、2マイクロSvのところもいまだにあったり・・・
毎時2マイクロSvだと、1年間で17.5ミリSvも浴びてしまう
(室内にいる時間は少し遮蔽されるので実際はこれより少ないでしょうが)

 
地球に暮らしていれば誰もが自然放射線を浴びますが
日本では、体外・体内から浴びる合計で1.5ミリSv/年くらいです
食べ物や空気などで体内から0.81ミリSvくらい
大地からの放射線や宇宙線で0.67ミリSvくらい
それは避けられないですよね・・・

ところが、原発は通常運転でも少しずつ放射能を出してしまいますので
この自然界から受ける放射線や医療で受ける放射線を除いて
法定限度が儲けられている、それは『1ミリSv』でした

 

もちろんね、浴びれば将来ガンなどの病気になる確率が上がるわけだから
不必要に浴びないほうがいいわけよね
(自然放射線でもね。でも自然のものは仕方がないから)
ところが、福島第一原発事故が起こったとたん、『20ミリSv』までOKに・・
(人の免疫力は急に20倍も上がりませんけど・・)

 
3.8マイクロSvのところに1年いても、室内にいる時間を考慮すれば
20ミリSvまではいかないから大丈夫だと・・・
3.8×24時間×365日×0.6(室内にいる時間を考慮)=約20ミリSv/年
つまり、空間線量が年間20ミリSvを超えなければ、『居住可能』になってしまう

 

そんなだから、避難しても補償もされないので
そこには子どもたちもたくさん暮らしているの・・・
もちろんね、ずっと外にいるわけではないけれども
外の空間線量が高かったら、当然家の中も高くなるわけで

 

そこで、1泊2日の短い時間だけれども
福島県の中でも空間線量の低い、『土湯温泉』の旅館で
家族で安心して、美味しい空気を吸って、のんびり過ごしてもらえるようにと
みなさまからのあたたかいご寄付と旅館さんたちの応援によって
今年1月から行われていた『わたり土湯ぽかぽかプロジェクト』
最初は渡利地区だけだったのですが、5月からの第2弾では
おかげさまで対象地域を、福島市、伊達市、伊達郡に広げることができました
そこで名前が、『福島ぽかぽかプロジェクト』に変更になったのです☆

 

お友達で、脱原発仲間の美音ちゃんが関わっていたので
スキコを誘ってくれました。美音ちゃん、ありがとう♡

 

美音ちゃんが車で迎えにきてくれ、いざ、福島へ!
もちろん、空間線量を測定するため、堀場製作所のPA1000-Radi君と同伴出勤
高速道路の車内で、ず〜っと測定していきました

 

残念なお話ですが・・・
埼玉を超え、茨城、栃木に入り・・・するとどんどん線量があがっていきます
東京も事故以前より高くなっていて、新宿の曙橋付近、原子力資料情報室の測定では
毎時0.09〜0.11μSvくらい。日によっては、たまに0.12くらいまでいきます
(足立区、江戸川区、江東区、葛飾区はもうちょっと高いかしら)
それでも十分高いのに、栃木入りしてからは、毎時0.2、、、0.3と上がっていく

 

那須高原のパーキングエリアでも毎時0.36μSvくらい・・・高いよ・・・
そして、高速道路で福島に入ると、車内での測定値は・・・

二本松を過ぎたあたりでは・・

もうね・・・人が住むべきところではありません
病院のレントゲン室などの、いわゆる放射線管理区域と言われるところ
ひらたく言えば、毎時0.6μSvです
そこは、人が長時間いたり、寝たり、食事をしてはいけないところ
厳重に管理され、むやみに近づかないところなのですね

 

それを、はるかに越えた値です
高速道路の車中での測定なので、外に出たら実際はもっと高い測定値でしょう
でも、ふと車窓から外を眺めると、人もいるし、水田には田植えがしてあるの・・

 

これがね、福島県の現実です
後述しますが、もちろん、福島県でも低いところもあるんですよ
でもね、このように線量が高いところがあるなんて、異常事態です
何も収束してないのよ、原発事故ってこういうことです
5月5日から、日本の50基もの原発が全部停止しているけれども
渋谷駅前は毎日、4つの大ビジョン全部から映像流れている

十分電気は足りているの。原発が1基も動いていなくても

 

さてさて、その土湯温泉ですが
空間線量は、東京の新宿曙橋より低かった〜

白樺の木がたくさん、水芭蕉の花も咲いていて
とても美しいところです
5月に入っても雪が降ったそうで、まだ残っていたわ

まずは、子どもたちやお母さんたちと一緒に
靴下で『ソックモンキー』つくり

ごめんなさい、私が作ったのはサルに見えない・・・ラクダかしら・・・
ここに来るということは、ご両親がとても子どもを大切にしてるからこそよね!
それが子どもたちから伝わってくるの、みんなとってもいい子なの〜〜〜
スレた子なんて一人もいなかったわ

 

温泉は硫黄の香りがして、たくさんの星を眺めながらの露天は最高でした
旅館の方も、とっても親切だし、お料理も美味しかった☆

 

地元の方々ともたくさんお話をしてきました
今まで電話で相談を受けたり、いろいろ聴いてはきていたけれども
やはり、実際顔を合わせながらお話を伺って、その深刻さを改めて痛感しました

 

宿泊にきた親子の方々からではなく、違う方から伺ったお話なのだけれども
福島県でなく、他の土地で事故が起きていたなら
もっと避難は進んでいるし、住民も声を上げているだろう、と・・・
お上には従順で、他と異なることをすることを良しとしない、同調美学
また、自ら進んで開拓していこうとすれば異端児扱いで冷遇される
現状には満足はしていなくても、いつか解決するんじゃないかな〜と、動かない
などなど、これは、この福島の土地柄なのだと、痛切におっしゃっていました
例えば、地区外の人が「ここの放射線量は高いから、避難したほうがいい、受け入れます」
と提案してくれ、行政が「地区の人にそれを話します」と言ったとする
けれども、そこの地区の住人が、その話に乗ってこないというのです
避難できるよと言っても、しない・・・
そんなことをすれば、村八分になるので、避難しますと言いださないというの
結局、せっかく受け入れの提案があっても、地区住人が望まないから成立しない、と・・・
(他の顔色を伺っているだけで望んでいないわけじゃないのだろうけれど)

 
もちろん避難を望み行政に交渉している人たちもいるけれど、それはとても少数だったり

 
または、避難を求めても、行政が「国の基準では大丈夫なので認められない」
と言うばっかりで、自主避難をしても補償はない、など・・・

 

その地域、行政によって、状況も事情もさまざまだけれども
いずれにしても、全体的にはあまり上手くいっていないのですね

 

そりゃそうだよね、家を建てたばっかりの人もいるだろうし
福島県でしか暮らしたことがなければ県外に出るのは辛いことでしょうし
子ども食べさせていかなければならないし、県外で仕事があるのだろうか?とか
事故前から景気が悪かったから、自力で県外に越し新生活を始めるのが困難とか
病気の人がいる、介護をしなくてはいけないから引っ越しは困難とか

 

できる状況の人は、とっくにそうしているものね・・・

 

本当に事情は複雑で、私には無責任に軽々しいことはいえないです
でも、自分だったら実家の函館が同じ状況になったらどうするか?
福島ほどではないけれど事故の影響を受けている東京に住む者として
我が身に置き換えて考えたことを述べます

 

私は、函館が大好きだけれども、もし高く放射能に汚染されてしまったら
自分の親や親戚には避難してもらいます、同級生にもそう言うでしょう
言った分、避難したみんなを支えられるよう、がんばります
一生懸命働いて送金するかもしれないし、できる限りのことはしたい
自分が生きている間に、函館に行けないかもしれない
でも仕方ない、そのぶん想い出を大切にします
命と健康があれば、やり直すことができるもの

 
引っ越さなければいけない理由が理不尽だから転勤とは違う悔しさがあるでしょうけども
世の中には転勤が多い仕事の人もいて、幼少期から長く住んだ古里がない人もいるのだし
子どもには申し訳ないけれども、友達と離れるのは辛いだろうけど
引っ越して、転校させます
仕事先を変えられない場合、同居の老人が土地を離れたくないと言った場合には
近辺で線量が低いところに引っ越します、そして自分は頑張って通勤するでしょう
関東にだって、家族とマイホームのために、遠くから2時間もかけて通勤してる人がいるわ

 
人から白い目でみられようと、かまいません、意地悪なんかに負けない!
被曝を避けること、線量の低い土地に行くことは悪いことじゃないもの
もし、そのせいで子どもがいじめられるようなことがあったら・・・・
間違っていないこと、大切に思っている人がいること、愛情をしっかり伝えます
そして、子どものいじめの状況がひどいなら、その影響がなくなるところへ引っ越します
養っていくためなら、新天地で必死に働くわ

 

放射線は見えない、臭いもない、味もない、だから今のところ住めているけれども
もしこれが、戦時中、空襲で爆弾が降って来るとしたなら、地雷が埋めてあるとしたなら
そこからは離れます、せめて、子どもたちだけでも・・・
もちろん、それができず住み続けなければならない国もあるけれど
今の日本は、そこからは離れる自由が認められているんだもの

 

こう、考えていますが
でも、これは私が健康だから言える話だしね
それに、そう考えているけど、現実は厳しくて、そうはいかないんだよ
という声もあるかもしれない・・・
実際そうなったら自分でも、何もできないかもしれないしね

 

私も雪国地方出身、ちょっとわかるのよ、田舎の我慢強さがマイナスに出る面とか・・
みーんな明るくていい人で面白いけど、近所や親戚のゴシプは好きとか・・
(そうでない人もたくさんいるけどね!)

 
今、福島県で思い悩み暮らしている人が悪いんじゃない・・・
やっぱりね、自分では決めきれないよね
だから悲しい争いごとが、家族や友達の間で起こってしまう
こういうことこそ、ちゃんと国が、指示してくれたら
(いらないことばっかり国策とか言っちゃってさ)
そうしたら素直にみんな、しぶしぶでも、放射線量が高い土地を離れられるのに・・・
でも、この国の政治は、そこまで頼れない、自分で守るしかないのだよね

 

私は、体育学部の出身で、オリンピックとか、スポーツ観るの大好きだけれども
東京オリンピック招致の為に使うお金があったら
原発事故で困っている人たちを、都内で受け入れることに使ってほしいよ・・・
それに、福島の高線量のところは除染するべきとは思わないけれども
東京、千葉、茨城などのホットスポットの除染に使ってほしい・・・

 

福島からの帰りみち、土湯から会津に向かいました
猪苗代のあたり、お蕎麦が有名なところらしいのですが
これも、車中の値ですけど、低かったですよ

外に出ても、0.06マイクロSvくらいだったかな
(新宿より低い!)

 

そして、鶴ヶ城を観てきました

福島の人が言ってた、県民同士では、他の目を気にして動けないけど
意外と、軌道に載っているものには、翻って賛同するのだと
だから、黒船、外圧に期待していると・・
私にできることは小さいかもしれないけれども
これからも、少しでも、何かできたらいいな、と思っています

 


カテゴリー: 未分類 |